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山下研究室
筑波大学生命環境系
Yamashita's Laboratory
Faculty of Life and Environmental Sciences, University of Tsukuba
Research|研究内容
土壌環境中におけるコロイド促進型輸送
Colloid facilitated transport in soils
表層土壌環境中に遍在する可動性の土壌コロイド、すなわち、粘土鉱物や腐植物質などが難溶性の有害化学種を吸着し,水理学的に輸送する「コロイド促進型輸送」という現象が注目されています。
本研究室では,模擬土壌カラム通過実験やコロイド化学的な分析手法を用いて,土壌コロイドの移動特性とそのメカニズムを解明しようとしています。
水処理プロセスに関わる腐植物質
Humic substances—working against water treatment
水処理プロセスにおける処理原水にはフミン酸やフルボ酸などの腐植物質が含まれており,その共存が凝集剤の吸着現象を変質させ,凝集効率に影響を及ぼしているものと推測されています。しかしながら,水処理に関わる界面現象に対する腐植物質の作用機構には未解明な点が多いのが現状です。
そこで本研究室では,コロイド粒子-高分子凝集剤-腐植物質の共存系を対象にして,固体表面への高分子凝集剤および腐植物質の吸着挙動の分析,粒子の表面荷電特性の解明を通して,水処理プロセスに関わる腐植物質の影響を統合的に解明しようとしています。
放射能に汚染された水田の除染・減容化
Decontamination and volume reduction of radioactively-cotaminated soils in paddy field
農地土壌からイネへの放射性セシウムの移行について、吸着剤散布量および施肥量を変えた水田でイネを栽培し、生育後のイネ中セシウム濃度を比較することで、手法の有効性を定量的に評価します。また、収量を比較することで、イネ生育に対する阻害効果も確認します。
加えて、用水の取水口にセシウム吸着剤を設置して用水をろ過し、落水後に吸着剤の放射能量を測定することで、作付けシーズン中に用水を通じて水田へ流入してくるセシウム量を推定します。
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